年少さんのジャンボが幼稚園で1年間創作した作品集♪


    家に幼稚園児がいると、3月にはすごく楽しみな事があります。そう、幼稚園にいる1年間で創作した作品が纏めて戻って来ます。中には、既に保護者会などで、クラスの壁面に貼られていたから見た絵もありますが、多くはまだ全然見てもいないし、聞いてもいない絵があります。

    特に、うちのジャンボの場合、激しい人見知りと恥ずかしがり屋の性格の上、マイペースで、家に帰って来ても、「お腹空いたー」の一言で、思考が全て食べ物へ移り、園生活の話やお友達の話を一度も聞いた事がありません。こちらから聞いても、いつも小さい声で「えっ、う~ん」と頭をかしげて、終ります。

    作品集が戻って来る時は、先生が丁寧に日付とお題を描いてくれるので、ようやく何の絵かが分かりようになります。この戻って来るジャンボの作品集で、我が家は暫く盛り上がり、笑いに溢れるようになります。

    ジャンボが幼稚園で一番最初に描いた絵は、100512作「おかあさん」の似顔絵でした。デンデンが幼稚園児の時は、線画がはっきりして輪郭があったように覚えていましたが、ジャンボの場合は、輪郭の線がありません、色の境目もはっきりしません。

    最初はピンクの所が目だと勘違いしたが、その上の黒いお団子が目で、ピングのお団子はほっぺだそうです。長っ!爆笑しましたw 


100525「おとうさん」

    もっとすごい「おとうさん」の似顔絵、目が大きいと言う特徴と、口周りに髭がちらほらあるところが、合っていますが、やはり輪郭がはっきりしません。顎が落ちてるように見えますw 

    勿論、本人にはパパとママの嬉しい気持ちを伝えました、そして、「良く描いたね~」と褒めました。

    この褒め方で、後にママとパパはちょっと揉めました。パパが言うには、「良く描けたって褒めるべきだ」と言うのです。旦那は「褒めて伸ばす」のが日本的教育だと言います。ママは見境なく褒めるのは育たないと思っています、そしてすごく無責任な大人のやり方だと思っています。

    褒めると言うのは、褒めるポイントが必要です。しっかり描いた事を褒めて、今度は「良く描けた」と褒めて貰う為に、上手に描く努力ができる。むやみに褒めればこの絵の話はここで終わってしまいます。絵心を伸ばせません。

    ポイントを掴んで褒めるママを否定する自分は、日本的教育で大して育たなかった事を、自覚して欲しいと思いますけど・・・・・・我が家ではこの育児方針のズレはずっと平行線のままでした。


100611「そとあそびのえ」

    晴れた日はいつも外遊びをしますが、先生から聞いた話では、ジャンボが殆ど一人で席に座っていて、お友達と遊ばないそうです。そして、めったに話もしません、例えお友達が話を掛けて来ても、頭を傾げて、真っ赤な顔で応える事もできません。

    先生はクラスで、ジャンボは激しい人見知りがあって、恥ずかがり屋で、みなさんから声を掛けてあげて、一緒に遊ぼうって誘ってあげましょうと、言ってくれました。

    この絵を見ると、黒いのはボールに見えます。少しは、お友達と一緒に遊べるようになったでしょうか。いくら聞いても、本人は首を振るだけで、はっきりものを言いません。無理せず、急がず、自然に成長して行くジャンボを見守るのが親の務めと思いますので、早く集団生活に馴染んて欲しいと、願う事がしかできません。


100706「いちがっきのおもいで」

    これは、なんでしょう。右は太陽で、左は雨?わからない、ジャンボ本人にきいても、覚えてないと言っていました。う~ん、晴れの日も雨の日も、休まずに頑張って通園したって事ですか~?w


100906「なつやすみのおもいで」

    この年の夏休みは、ディズニーシーへ行ったり、デンデンの要望で発電所の見学ツアーに参加したり、マスの掴み取りに参加したり、ジャンボも一緒に、たくさんのイベントに参加しましたよ。最後にはパパの故郷へ帰り、毎年の恒例行事で、おばあちゃんの畑で野菜を収穫しました。

    新しいイベントが沢山あったのに、ワクワクドキドキもいっぱいあったのに、なんと、お婆さんの畑での思い出を描いたのね~毎年行っているのに、不思議でした。

    ジャンボには言いませんが、ママが個人的に思ったのだけど、この絵はちょっと手抜きしてませんか?首は黒い縦線だけですよ?野菜もなんなのか、全くわからないわ~w 右上の方のぷっちょに手足らしきものが伸びているから、何かと聞けば、なんと!お姉ちゃんとママですよwww これは、笑えます。


101014「うんどうかいのおもいで」

    ジャンボの幼稚園で運動会があり、年少さんは玉入れ競争だったそうですよ。玉入れとは言え、投げていたのはお手玉ですので、丸ではなく、四角ばっていました。ジャンボはまだ立体的に描けませんが、細部への観察力はありますね~w そこはとことん褒めましたw 

    楽しそうではありますが、顔も体も四角くなっているので、どういう事でしょう、我が家の画伯は印象派でしょうか?ぷぷw


101101「えんそくのおもいで」

    ジャンボ達は遠足で、動物園へ行ったのでしょうか。ちゃんとお友達と手を繋いでいます、しかも女の子っぽいですね。良かったw

    動物はライオンでしょうか、色々聞きましたが、ジャンボは頭を傾げて自分の部屋へ行きました。はぁ~うちの子、ちょっと問題児です(泣)。将来像を想像して見ると、不安に駆られます。


101214「にがっきのおもいで」

    遠足で動物園へ行ったのが、とても楽しかったみたいですね、二学期の思いでも動物園です。狸のおうちの前だそうです。狸の特徴がとても上手に描けましたw 何よりも、この男の子(ジャンボ自身)がすっごく丁寧で、上手に描けていますよね、 ジャンボにも絵心があります!ママは嬉しいよ!

    ここまでの絵を見ると、僅か1年間の間にも、大きな変化がありますよね。人物像の輪郭がはっきりしてきたのと、表情も分かり易くなってきました。そして、周辺の環境も良く見ています。ジャンボは、ひょっとして、環境条件などへの観察眼を持っている気がします。


110111「おねえちゃんとあそぶ」

    この絵はお題が決められていない、完全な自由創作です。お姉ちゃんと毎日楽しく遊んでいたことが描かれてあり、お姉ちゃんも嬉しかったです。体は適当に見えますが、顔の表情はいいです。


110111「ふゆやすみのおもいで」

    これも、お姉ちゃんと一緒に遊んでいたところです。絵に描かれている日は、二人が厚紙を切ったり貼ったりして、剣を作って、チャンバラしていました。頭に載せる鎧の被り物も作っていましたが、チャンバラしている間に落ちて、忘れ去られていましたw

    ジャンボはまだチャンバラの意味も遊び方も知りませんが、お姉ちゃんの真似をして、くっついて、手を振り振りしていました。大声で笑っていたし、大声でお姉ちゃんの名前を呼んでいました。微笑ましかったわ。出来る事なら、幼稚園でもこの位の声で話せるといいのに。


1101??「かぞくとドライブ」

    この絵もお題がなく、完全フリーの創作です。去年は車で色んな所へ遊びに行きましたので、車に乗る時間が結構多かったと思います。デンデンもジャンボも、車の中で楽しく手遊びしていた事など、ママにも印象が強かったのです。

    車は置いといて、この絵の空がすごく綺麗に描けて、すがすがしい。ジャンボが大きくなったら、ブログで作品をみせてあげよう、どんな反応するか、楽しみです。


110302「いちねんのおもいで」

    一年間で、一番思い出に残った思い出は、これまで作品に見なかった、夏のプールでした。幼稚園では、夏休みの間に水泳教室を開催していましたので、泳ぎを教えてくれるお兄さんとお姉さんが、楽しく水中ゲームを教えてくれたり、鬼ごっこしたり、見ている方も楽しかったです。


    以上、ジャンボの1年間の創作作品でした。ジャンボが通ている幼稚園はお姉ちゃんのデンデンが言っているところと違います。同じ幼稚園へ通わせる方がママは楽だったかも知れませんが、デンデンはあまり好きな幼稚園ではないと言っていましたので、一から調べ直しました。

    ジャンボの幼稚園がもし、もっと早く知っていれば、多分デンデンもこっちの幼稚園に行かせるではないかと思うほど、子供教育には充実したプログラムのある幼稚園でした。最も重要な教育方針から見て、色々な体験を通して自然に子供の力を伸ばしています。

    絵の一つにしても、授業で色の塗り方などは塗り絵で教えますが、殆ど創作で自由に描かせています。実はこれが非常に重要な事と考えております。塗り絵を否定はしませんが、多く扱うと、他人の価値観の押し付けとなり、その子の本来の個性や感性は押し込まれてしまいます。創作作品が一番楽しいし、一番ジャンボを理解する事ができました。

    ジャンボはお友達を作らないし、先生ともろくに挨拶も出来ていません。話を掛けられるだけで顔が真っ赤っかになって、目線を伏せます。我が家はそんなDNAは無い筈なのに、どうしてジャンボだけそんなに極端なのかは、わかりません、いまのところ、絵を描くのが少ない自己表現の一つで、それを自由に描けると言うのは、非常にありがたい事です。

    周りのママさんたちはみんなやさしく、慣れてくれば話せるようになるよとか、大きくなって来れば自然に話せるよとか、気遣ってくれているから、とてもありがたいです。先生も園長先生も、やすしく声を掛けてくれます、朝の挨拶も、ジャンボの返事を待つかのように、何度でも「ジャンボくん、おはよう」と教えてくれます。

    それでもジャンボは、ほぼこの1年、まともにコミュニケーションをしないままで、過ごしてしまいました。先生たちにご挨拶も出来ずに申し訳が無い、周りのママさんたちに話を掛けられても、ママの背中に隠れてばかりで申し訳が無いと、ママは毎回胸の中で苦しい思いをしています。こんな事が許されるのは、年少だけですから、ジャンボよ、成長してくださいよ。