2005年3月 デンデンの絵日記+経験と思い出が作る推進力

娘デンデンの絵日記,Drawing and diary of denden,女儿denden的图画日记
 

050320(日)☀


    しなもんといしょにしゃしんをとったときうれしかった。

ママからデンデンへ

    パパママとサンリオピューロランドへい(行)ったことをか(書)いたのね。デンデンはサンリオのキャラクターが、だいすき(大好き)なのよね。

    えにっき(絵日記)のえ(絵)がとってもじょうず(上手)にか(書)けました。シナモンはサンリオのキャラクターのなまえ(名前)だから、シナモンのところはカタカナでか(書)こうね。

    「いしょに」のあいだ(間)には、ちい(小)さい「っ」がはい(入)ります。「いっしょにしゃしんを」ですよ。シナモンといっしょ(一緒)にしゃしん(写真)をと(撮)るために、ずっと、ずっと、お(追)いかけてい(行)ったのよね。なんとかしゃしん(写真)をと(撮)れて、よかったね。

    「うれしかった」のまえ(前)に、「、」がはいると、もっといいよ。これからどんどんえにっき(絵日記)をか(書)いてい(行)こうね、ママはデンデンのえにっき(絵日記)をよ(読)むのがたの(楽)しみ。

「ファミファミ日記」からの引っ越し作業中

    懐かしい!デンデンが満4歳になり、幼稚園の年中さんの頃でした。最初の子供ですし、まだ一人でしたので、ママにも余裕があり、早くから漢字に慣れさせようと、読み仮名の横に漢字も入れて、絵日記を見た感想も入れていました。

    子供は親の肯定を常に伺っているから、そうする事で、娘は一生懸命仮名を追って、理解しょうとしていました。絵日記による学習機能の他に、昔の交換日記的な役割もありました。

    親として、子供をどう育てるか、沢山の本を読んで、あれこれ試した頃でした。割と早い段階で、絵日記を教えようと心に決めていました。ただ絶対に守るようにしていたのは、必ずデンデンの理解スピードに合わせて、無理しないように気を付けていました。基本は親子で楽しいかどうかが、判断基準になります。

    どうして絵日記を選んだのか、これは結構長い間、考えに考えて、自分なりにこれが良いと言う理由がありました。子供の性格によっても、取り組むかどうかは、不確定要素でしたが、デンデンの場合、絵を描く事が好きでした。そして、言葉も早かったし、仮名もあっという間に覚えました。

    幼稚園ではリトミックや図工で工夫して、子供達に色々と経験させていました。ピアノ教室へ通わせ、音楽に触れさせる事もしました。経験は繰り返されますが、インプットに対してのアウトプットバランスが良く無いと感じ、経験に対する感情表現の落としどころとして、絵日記を選んだのも理由の一つでした。

    幼稚園でも年長から絵日記を教えますし、小学校も絵日記の宿題があります。しかし、それらは集団生活の中の一部として取り組むもので、娘の個人的な感情を完全ニュートラルな状態で自由に描かせられる、別の場所が必要だと思いました。

    そして、絵日記には下記の様なメリットがあると思っています。

●絵は右脳を、字は左脳を育てると言い、絵日記はバランスのいい感覚を育てられる
●子供はストレートに感情発散します、描く事で可視化され、感情整理の習慣を養う
●絵の構図を常に考える事で、物を見る角度の違いとデザインセンスが育つ
●絵が描ける度に、客観的なものの見方と記憶整理、想像力の成長にも繋がる
●絵日記として残る事で、思い出が文字だけよりも鮮明に残る
●思い出は時として未来の道しるべになったり、生きる推進力になったりする
●絵図に慣れる事は、将来問題解決するスキルに繋がる    
●絵の構図に慣れる事は空間認識の能力を伸ばせるので、現実社会では重要なこと
●親も子供の時々の心情を察し、先読みして対応し易い
●絵の配色によって、カラー心理的に子供の性格と感情を理解できる

    子供をどう育てるかを考えている時期に、育児本の内容よりも、管理人の父が生前に、問題解決について、絵や図を使って表現し、構造的に考えたり、伝えたりする事の大切さと、それには多少絵心が必要だと、教えてくれた事が印象に強く残っていたので、その影響が大きかったかも知れませんね。父との僅かな思い出の一部でした。

   娘に絵日記を教える時は、楽しい時の事だけでなく、悲しかった事、悔しかったこと、怒りを感じた事、感情が動いた時に書くよう教えました。自己感情のコントロールができる大人に成長する為、自分の感情を正しく表現し、客観的に見つめる習慣を身に付けて欲しいと思いました。

    実は、それが管理人自身も上手く出来ていない部分で、小さい頃のトラウマで未だに感情の激しさが、たびたび周りの人を引かせるほどです。なので、絵日記をきっかけに、管理人も娘と一緒に成長したいと思っていました。

    ただ何事も、過ぎたるは猶及ばざるが如し、例え絵日記はメリットが多いと自分が思っていても、それを子供に強制する事はできません。なので、注意点として、いつも以下の様な事を心掛けていました。

●日記だからと言って、毎日必ず描かなければならないと言う事ではない
●面倒だから描かないと言う事だけは、しないようにと教えた
●学校などの絵日記の概念や形に拘る必要は一切ない
●絵だけの時、文字だけの時、写真を使う時があってもいい
●描く事が習慣になればメリットは大きいが、いやならいつでも卒業して良い
●絵日記から卒業しても、描きたくなるときは描けばいい
●ブログに残してはあまり良く無い内容は、扱い方を相談して一緒に決める

    この絵日記の習慣はゆくゆく、大きな喜びに繋がって行きます。成長した時の記事に載せてありますので、楽しみに見て下さい。